うさねこにっき🐰🐱

好奇心旺盛なただの主婦。目指せシンプルライフ&お金の貯まる暮らし

バルスと叫んでしまいたい🐰②

 

過去と決着をつけるべく書き始めた記事です。 

 

 

ushaneko.hatenablog.com

 

 

 

 

 

母とのこと

 

バルスと叫んでしまいたい🐰①冒頭で書いた、家族三人でのお出かけのこと。

 

母に、兄と2人で電車で帰りなさいと言われたお話の続きです。

 

 

私の母は専業主婦でした。

 

お花が好きで、お庭によくお花を植えていました。

 

その影響で私もお花が好きになり、一緒にお花屋さんへ行き

 

お庭に植えるお花を選んで一緒に育てたりしました。

 

お花の中にぐるぐる模様のある、時計のような「トケイソウ」がお気に入りでした。

 

 

いつからか、お花屋さんへは一緒に行かなくなりました。

 

母の帰りが毎日遅いからです。

 

父の帰宅する19時には夕食の支度をしておかないといけないのに

 

毎日ぎりぎりに帰るようになったのです。

 

でも、小学生の私にはなんでかわかりませんでしたし

 

「母と一緒に遊びたいのに…」という寂しい思いしかありませんでした。

 

 

 

そしてようやく理由がわかったのです。

 

あれは私が小学校6年生の頃だったと思います。

 

ある夜、貯金が現時点でいくらあるのか通帳を見せてほしいという父に対し

 

母はかたくなに見せようとしませんでした。

 

父はおかしいと思い、通帳を見せるよう強く要求しました。

 

これ以上拒めない、と思った母は恐る恐る通帳を渡しましたが、残高はゼロでした。

 

これには父も激怒しました。

 

 

 

家は持ち家なので家賃はありません。

 

かかるのは家族5人分の光熱費と食費などの生活費のみ。

 

 

父は毎月十分な生活費を渡していたにもかかわらず、貯金はゼロ。

 

おかしい。

 

父は何にお金を使っているのか問いただしたところ

 

パチンコに使っているということが判明しました。

 

それを知った父は悲しさと怒りから母の頬を叩いてしまいました。

 

それを見た次男は、泣きわめきました。

いつもお調子者で意地悪な次男の、泣いている姿。

初めて観た私は、びっくりしてしまいました。

 

次男はまるで心が壊れてしまったかのようでした。

 

無言になる母 怒る父 泣きわめく次男 父と一緒になり怒る長男

 

その光景を見て混乱する私。

 

 

 

 

 

そうです、母はギャンブル中毒になってしまっていたのです。

 

 

 

あの、子供だけで電車で帰らされた日も、おそらく母は…。

 

毎日帰りが遅かったのも…

 

この何年間も、ずーっと…?

 

 

 

 

お年玉やお小遣いを貯金するために作ってもらった私の銀行の貯金も下ろされてすべて使われてしまっていました。

 

 

子供3人のために毎月積み立てていた学資保険も、解約して使ってしまっていました。

 

それでも私は悲しくありませんでした。なぜでしょうか。

 

 

 

 

その壮絶な夜、母と子供3人で飼い犬と外へ散歩へ行きました。

どういう成り行きで夜中に母と子で犬の散歩に行ったのかは覚えていません。

その時交わした言葉も覚えていません。

 

記憶とは曖昧なものなのでしょうか。

 

 

 

 

 

ギャンブルって怖い。

悲しいよりも、ただそれだけが頭に浮かびました。

 

「自分の身は自分で守らなきゃいけないんだ」

 

そう、また強く思いました。

 

 

 

 

犬の散歩をしながら、

母はもうしないと約束してくれました。

 

それだけは覚えています。

 

 それともあれは曖昧な記憶だったのでしょうか。